死亡診断書は葬儀に必要?費用・手続きの方法を確認
ホーム > 死亡診断書は葬儀に必要?費用・手続きの方法を確認

死亡診断書は葬儀に必要?費用・手続きの方法を確認

2019年08月16日(金)12:21 PM

葬儀や火葬を行うために必要な書類として、死亡診断書があります。
普段の生活ではまず使わない書類ですが、非常に重要なため正しい知識が求められます。
死亡診断書の費用や、各種手続きの方法などをそれぞれ確認していきましょう。

死亡診断書と死体検案書の違い

まずはわかりにくい死亡診断書と死体検案書の違いから見ていきます。
そもそも死亡診断書というのは、医師が発行する書類で人が亡くなったことを証明する書類です。死亡診断書がなければ法律的には亡くなったことが証明されないわけです。そのため火葬なども死亡診断書がなければ行えません。

 

死体検案書も医師が発行する書類で、死亡診断書とほぼ同じものと考えてかまいません。

 

では何が違うのかというと、書類を発行する医師が故人を診察していたかどうかで書類の種類が変わります。
たとえば病気で病院に入院していて、医師の治療を受けていた方が亡くなったとします。
この場合、治療を担当していた医師が死亡を確認し、死亡診断書を発行します。

一方で死体検案書は事故などで、医師の診察を受けていなかった方が亡くなった場合に発行されます。
医師から見て自分が担当していたかどうかが関係してくるわけです。

死亡診断書を発行するには?

重要な書類である死亡診断書ですが、どうやって発行するのかも覚えておきましょう。死亡診断書は病院や役所の戸籍課をはじめ、葬儀会社にも用意されています。つまりこれらの場所から受け取ることになるのですが、一般的には病院で医師が作成してくれるため、こちらで何かするということはありません。

 

作成を頼まなくても医師の方で作成してくれますので、死亡診断書の発行に関しては病院に任せることがほとんどでしょう。病院ではなく自宅で亡くなられた場合でも、まずは病院に運ばれることになりますので、やはり病院の医師が発行してくれます。

死亡診断書の料金について

ここまでで紹介してきたように、死亡診断書は原則として病院の医師が発行します。この際に料金がかかるのですが、具体的な金額は病院ごとに違うため、明確な金額は出せないのが現状です。

 

相場では死亡診断書1枚につき、3千円から1万円くらいのケースが多いようですが、もっと安くなることもあれば、高くなることもあります。実際の金額がいくらになるかは病院ごとに完全に違うため、死亡診断書の発行をお願いする際に料金についても確認しておきましょう。思わぬ高額で困ってしまう可能性もあります。

 

また、再発行にも同じく料金がかかりますので、1枚発行してもらったら10枚ほど目安にコピーをとっておくのが良いでしょう。各種手続きで複数枚の死亡診断書が必要になることもありますし、紛失してしまった場合の備えにもなります。

 

大事な書類なので失くすことはないだろうと考えてしまいがちですが、人が亡くなられた直後は何かとバタバタしていますし、精神的にも辛い状態ですので、備えを用意することが大切です。

死亡診断書の書き方

死亡診断書は医師が作成してくれるため、私達が何か記入するようなことはありません。間違えやすいのですが、私達が書いて作成することになるのは死亡届という書類です。

 

死亡届と死亡診断書は基本的にセットで必要になるので、死亡診断書は医師に任せ、私達は死亡届を書くことになります。

 

死亡届の書き方は、書類の各項目を埋めていくだけなので、それほど難しいことはありません。
亡くなった方の氏名や、亡くなった日時や場所、住所や本籍地、さらには届出人の住所や署名などが必要です。
どこに何を書くかは書類にあらかじめ各項目が印刷されているので、そちらを参考にすれば問題ないでしょう。
もしわからないことがあれば、葬儀会社のスタッフや、役所の方に聞けば丁寧に教えてくれます。

死亡診断書の提出先

死亡診断書が発行されたら、死亡届と一緒にして市区町村の役所に提出することになります。
どちらかだけでは不十分で、必ず死亡診断書と死亡届をセットにして提出しましょう。

 

提出の期限についてですが、故人が亡くなってから7日以内となっています。1週間以内には提出しなければいけないと覚えておきましょう。実際には葬儀や火葬の関係もあり、7日以内に提出することがほぼ必須となりますので、忘れてしまうようなことはまずないはずです。

 

例外として、故人が海外で亡くなった場合は、故人が亡くなったのを知った日から3ヶ月以内に提出と期限が大幅に伸びます。海外での死亡ということで、手続き等も大変になりますからそれを考慮してのことです。

まとめ

故人が亡くなり、葬儀や火葬を行うことになれば死亡診断書も必要になります。
病院の医師が発行してくれますので難しいことはありませんが、忙しい準備の中で死亡届も一緒に用意するなどなかなか大変な作業です。

 

死亡診断書は何に必要になるのかや、料金はどのくらいかなど、忘れずにチェックしておきましょう。
法律的に非常に重要な書類となりますので、死亡診断書が用意できていないとお葬式の進行にも影響が出ます。



«   |   »