【法事】案内状のマナーとは?文例や送り方を紹介
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【法事】案内状のマナーとは?文例や送り方を紹介

2019年02月18日(月)3:46 PM

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法事で故人の親族や友人・知人を招くのに、案内状の書き方で戸惑うことはありませんか?
昔から「親しき仲にも礼儀あり」と言われているように、法事は葬儀に次ぐ大きなセレモニーです。
案内状の書き方と送り方のマナーを心得ておきたいですね。
そこで、案内状を作成する上でのポイントや送る時の注意点について解説します。

法事の案内状の書き方&フォーマット

仏教において、法事とは故人の冥福を祈るとともに法事に集う人たちが供養をすることを目的した行事です。
そのため法事の案内状は、法事を執り行う上でも重要なアイテムです。
法事の案内状の書き方のポイントを4つにまとめてみました。

・法事の日程を知らせる


法事の案内状で重要なのは、法事の日程と場所を知らせることです。
法事は、故人の祥月命日や命日に行うというよりは、法事に集う親族などの参列者の都合を優先します。

故人の命日に近い土・日・祝日に行い、できるだけ多くの参列者が集うように日時を決めます。
法事の案内状の正しい日時の書き方は、「平成」など年号を使うのが一般的です。
日本の仏教の法事ですから西暦は使いません。

・法事の場所を知らせる


地域によってはお寺で法事を執り行う場合もありますが、自宅や料亭などで行う場合もあります。
また、自宅かお寺で法事を行った後に、別の場所で食事をすることもあります。

法事の案内状には、法事を執り行う場所を必ず明記します。
法事の後に食事をする場所を別に設ける場合は、 お店の名前と住所も書いておきます。
法事には遠方からはるばる足を運んでくれる人もいます。
必要に応じて、法事と食事の場所の地図・交通アクセスも明記しておくと良いでしょう。

・誰の法事なのか知らせる


法事の案内状には、誰の何の法事なのか知らせる必要があります。
法事と一口に言っても、四十九日・一周忌・三回忌などいろいろあります。
法事の案内状には故人の名前と法事の取りまとめ役である施主の名前を必ず書き入れます。

故人と施主の名前は、それぞれ別の欄に書くのが一般的です。
一般的に、法事の案内状の流れはこのようになります。
案内状の上部に挨拶文・法事の名称と内容・日時・法事に参列する人への返信のお願い、このような流れです。

・法事の案内状のフォーマット


法事の案内状を自分で作成する場合、書き方のマナーがわからなくて困ってしまうこともあります。
法事の案内状の書き方がわからない場合は、インターネットで検索すると、無料でダウンロードできるフォーマットも多数あるので参考にしてもよいでしょう。

テンプレートを利用する場合、まずは文章を確認しましょう。
冒頭の「○○の候」の文面には、法事の案内状を郵送する時点にふさわしい季語を入れます。

たとえば法事の案内状を送る時期が8月上旬なら「残暑の候」8月下旬なら「立秋の候」と書き入れます。11月上旬なら「晩秋の候」11月下旬なら「夜寒の候」と書き入れます。12月上旬なら「初冬の候」、寒さが厳しい場合は「初氷の候」というように、その時期と気候にふさわしい言葉を入れると良いですね。

既成のテンプレートに手を加えてオリジナリティを出したいのであれば、もう一工夫ほしいですね。レイアウトや文章にもこだわり、うまくアレンジすると良いでしょう。
スペースがあれば、故人の功績や人柄が偲ばれるような文章を付け加えてはいかがでしょうか。

往復はがきで作成するポイント

法事の案内状にも往復はがきを送るのが一般的です。
往復はがきで法事の案内状を作成するポイントは、おもに3つあります。

・拝啓(謹啓)と敬具の文字を入れること


往復はがきで法事の案内状を送る場合、手紙を書くのと同じように、頭語と結語を必ず書き入れます。
頭語ははがきの文章の最初に来る言葉、結語は文章の最後、結びの言葉です。
法事の案内状では、頭語として「拝啓」がもっともよく使われますが、まれに「謹啓」が使われることもあります。
結びの言葉には「敬具」を用いるのが一般的です。
ビジネス文書のような用件のみで済ませるのではなく、時候の挨拶とともに頭語と結語を記して、暖かみのある文章を心がけましょう。

・文末に返信の期限について書くこと


法事の案内状を送る目的は「誰の法事をいつ執り行うのか知らせること」もうひとつは「出欠の確認のため返信してもらうこと」です。
法事の案内状を送った後は、参列者の出欠について返信を待つこととなります。
そのため、文末には「ご多忙中の折お手数ですが、○月○日までにご返信下さいますようお願いいたします」「○月○日までにご都合をお知らせ下さいませ」と返信の期限を書き入れます。

・往復はがきの折り方について


往復はがきは「往信」と「返信」の2つの役割があります。
往復はがきで案内状を送る場合、ポストに投函する時に注意すべきことが1つあります
それは、往復はがきを投函する時、返信用の文面と往信の宛名の部分が外側にくるように折ることです。
折らないまま郵送した場合や、折り方が間違った場合、郵便局からは往復はがきとみなされない可能性もあるので要注意です。

案内状の文例

法事の案内状について1つ文例集をご紹介しましょう。
10月に母親(和子)の四十九日を執り行う場合の案内状の文例です。

 

「拝啓 秋冷の候 皆様方におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。

さて、このたび母 和子の四十九日法要を下記の日程にて執り行います。ご多忙中の折恐縮ですが、ご列席下さいますようお願い申し上げます。
敬具

○○(年号)○年○月○日
会場:○○○○○○○○
住所:○○県○○市○○町○○1-2-3
電話番号:○○-○○○○-○○○○

四十九日法要後、ささやかではありますが食事会を御用させていただきます。
会場:○○○○○○○○
住所:○○県○○市○○町○○1-2-3
電話番号:○○-○○○○-○○○○

ご多忙中の折お手数ですが、ご都合をお伺いしたく○月○日までにご返信下さいませ。」


案内状は、誰の何の法事なのかを知らせて文章を完結させます。
改行して文章の結びに「敬具」を入れます。
頭語と結語は必ず1セットですから、どちらかが欠けることがないように注意しましょう。
法事の後に食事会をする場合など、追記事項があれば書いて知らせます。

案内状を送る時の注意点

法事の案内状の送り方は、おもに2種類あります。
ひとつは封筒に往復はがきを入れる方法、もうひとつは往復はがきをそのまま送る方法です。

法事は冠婚葬祭には「葬」にあたる行事ですから、封筒の選び方にも注意が必要です。
封書で送る場合、二重封筒は法事では使いません。その理由は、二重封筒だと「不幸が重なってしまう」ことを連想させるからです。

法事の案内状としてふさわしいのは、白の無地のシンプルな封筒です。封書の中身は案内状とともに、参列者の出欠を伺うための往復はがきです。

近年の傾向として、法事の案内状はシンプルになっています。封書を使わずにそのまま往復はがきで郵送する人も増えています。往復はがきのみ送る場合は、往信の裏面が案内状となります。

まとめ

今回は法事の案内状の書き方・マナー・文例・注意点について解説しました。
昨今はメールやSNSで自由にコミュニケーションできる便利な時代となりましたが、法事は遺族・親族にとっては公式的な行事です。
正しいマナーを心がけたいですね。



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