【お悔やみの言葉】文例を伝え方別に紹介
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【お悔やみの言葉】文例を伝え方別に紹介

2018年10月31日(水)2:00 PM

突然の訃報を受けた時、気持ちを伝える手段として使われるのがお悔やみの言葉です。
しかし誰かの死というのは大変デリケートな問題、当然のことながらとても気を配るものです。


このような場面に使えるお悔やみの言葉について、適切な文例、そしてかけるタイミングなどについて必要なマナーをまとめました。

お悔やみの言葉を口頭で伝える場合の文例


同じ会社の人や取引先、親せきや友人など比較的近くにいる人から訃報を受け取った際など、お悔やみの言葉を口頭で伝える場合が出てきます。電話を受け取った、職場で聞いた、お葬式に参加をした場合などでいう場面ことが多いでしょう。


以下、一般的に使用頻度が高い文例を挙げます。

●この度はご愁傷様でございます
●心よりお悔やみ申し上げます
●胸中お察しします

これらの言葉は形式的で心がこもっていないという気づかいをしてしまうと聞きますが、古(いにしえ)より使われてきた言葉に間違いはありません。永遠のお別れという悲しみの中にいる相手に対して言葉をかけるとき、無難なものほどマナー違反にならないからです。

さらに、上に付け加えてお葬式に出席した場合に使えるものもあります。通夜や告別式の受付で一言添えるだけで、相手に対する気遣いをより感じるものとなります。

●ご焼香を上げさせていただきたく伺いました
●(記帳後に)お参りさせていただきます
●(香典を差し出すとき)どうぞお供えください

なお葬儀に参加する前の心得として、遺族とは長話をしない、そして故人の死因の話題を出さない、これだけは必ず守りましょう。


なぜなら遺族は儀式の最中、悲しみに暮れながらもたくさんの弔問客の受付や準備などで忙しく、心理的に余裕がない状況です。また死因について聞くのはもっての外、たとえ気になっていても親族や関係者に問うのは絶対にやめましょう。

メールでお悔やみの言葉を伝える場合の文例


最近ではメールや無料通話アプリなどを使ってお悔やみの言葉を伝える習慣も少しずつ出ています。本来お悔やみの言葉は口頭や手紙、弔電などで伝えるのが正式な作法なので、メールなどの文字媒体を使うことは厳密には正しい方法ではありません。
ですが、メールでお悔やみを伝える場合にも、メリットがあります。文字媒体でコミュニケーションする間柄では、むしろメールは心に寄り添うメッセージとしてとらえられます。またいつでも空いた時間に読めるところから、相手が葬儀や通夜で忙しい時に邪魔しないための配慮にもなります。

お悔やみの文例としては手紙の時と同じと考え、以下の形式と手順によって書きます。

1.冒頭には挨拶を

〇〇(故人の名)の突然の訃報を聞き、心よりお悔やみ申し上げます。

 

短く形式的な挨拶をします。

2.自分が悲しんでいる気持ち

あまりに突然のことで、言葉を失っています。

 

故人に対する悲しみの気持ちを短く伝えます。

3.相手を気遣う気持ち

どうか無理をなさらず、何かありましたらいつでも連絡をください。

 

相手に対して寄り添う気持ちをさりげなく伝えましょう。

4.末尾の挨拶を

どうぞ、お体に気を付けてお過ごしください。

 

体調など心身を気遣いつつ短く簡潔な言葉で締めます。

ポイントは手短に、長い文章は書かないことです。口頭の場合でも同様ですが相手は悲しい気持ちの中にいて、また儀式などで多忙のため心身ともに疲れています。そのため“返信は要りません”などの一言があると、さらに相手に対して気遣う気持ちが伝わりやすくなります。


そしてメールを送れる親しい間柄とはいえ、やはりここでも形式的な弔辞の言葉を使います。親しき中にも礼儀ありといいますが、お悔やみの気持ちを伝えるときは相手が誰でも同じです。

そもそもお悔やみの言葉とは?


お悔やみの言葉とは、訃報を受けた故人に対する哀悼の意を伝えるための手段です。故人と深い関わりがあった家族や職場の人、友人などの悲しみの気持ちを汲み、そして自分もまた悲しんでいる気持ちを伝えます。冠婚葬祭の中でも葬儀は特に厳粛で、重苦しい雰囲気になりがちです。そのため、遺族をはじめ関係者に対して、大変デリケートに接することが必要です。


多くの人が誰かの訃報を受けたとき、相手に対してどのように言葉をかけていいのか戸惑います。それは、失礼がないようにしたい、失敗があってはならないからです。極端な話ですが、お悔やみの態度ひとつでその後の人間関係に大きく影響が出るという例も珍しくありません。


それだけ神経を配ることですが、自分も悲しい、そして落ち込んでいる相手に対する気遣いは表現したいものですね。受け取られる相手の方も自分のことを気にかけてくれている存在があると、辛い思いから少しは救われることでしょう。

お悔やみの言葉をかけるタイミングとマナー


お悔やみの言葉をかけるには、タイミングとマナーについて慎重にならなければなりません。適したタイミングは以下のような場面です。

●訃報を受けた時
●お通夜に参列する
●葬儀や告別式に参加する
●相手の自宅に弔問に伺う

ただしいずれの場合でも、わざわざ連絡をしてまで伝えるということはしなくてよいでしょう。お悔やみの言葉はいつまでにという期限は特になく、遺族と会った時など適切な状況であれば手短に済ませる方が無難です。

 

またマナーとして、控えた方がいいとされる忌み(いみ)言葉がありますので、意味合いと併せて覚えていると失礼にあたりません。

不幸が重なる

重ねる、かさねがさね、再三、くれぐれも、といった繰り返しの意味を持つ言葉は、不幸が重なることを意味します。

不幸が再来する

また、しばしば、たびたび、返し返し、なども、不幸が再びやってくるという意味合いを持つので使わないようにしましょう。

忌み数字

四、九は死や苦しみを表すので、できるだけ控えます。

死や生を直接的に表現する

死ぬ、生きる、死亡、生存など、直接的に表現することは避けて、逝去、生前などの婉曲的な表現を用いるように気を付けましょう。 また、一般的に神道やキリスト教の葬儀では使わないお悔やみの表現もあります。

神道で使わない言葉

神道では故人を命(みこと)として、祖先の神々とともに守護神として祀る形式を取ります。そのため、ご冥福、供養、冥途といった用語は使用しません。

神式の儀式はそれぞれ神葬祭(葬祭儀式)、通夜祭(通夜)、葬場祭(そうじょうさい)と言います。

最も一般的なお悔やみの言葉の1つ、「ご冥福をお祈りします」という文言は、できるだけ控えたほうがいいですね。

キリスト教式で使わない言葉

キリスト教においても、仏教用語は原則使わないものとされています。そもそもキリスト教では死者は神に召されたという定義なので、故人が神になるという概念はありません。

そのため、厳密には仏教式のように、お悔やみの言葉というものはありません。「安らかにお眠りください」「天に召された〇〇様の平安をお祈りします」という表現が一般的に使用されます。

まとめ

突然の訃報を受け、誰もが多少なりとも動揺し、お悔やみがすぐに出てこない!という人も少なくありません。また、言葉をかけるタイミングやマナー、使ってはいけない表現など配慮することが多く、慎重さを要します。

 

宗派関係なく使える基本の文例を覚えておくだけでも、慌てずに冷静に対応できます。

何よりもお悔みと励ましの気持ちが大事ですので、まず相手の方の気持ちと状況を察し、声を掛けるよう心がけましょう。

 



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