家族葬のマナー
ホーム > 家族葬のマナー

家族葬のマナー

2018年05月02日(水)7:33 PM

近年の社会変化に合わせるように増えている家族葬は、最後のお別れを席を共に過ごす事ができる方を遺族が選べる葬儀の形式であるため、従来の形式に比べると負担が小さく落ち着いて思いを馳せる事ができます。

ただし、参列して頂きたい方を遺族が選べるという事は当然双方の気持ちが食い違ってしまう事態が発生するので、葬儀に参列したい気持ちが強かったのにも関わらず、お声がけしてもらえなかったという新たな火種を生む起因にもなり得ます。


そこで、家族葬をする事に決定した場合は通常の葬儀に比べ時間や手間、精神的な負担が少なく軽い代わりに人間関係の円滑化に努めるようにしましょう。

特に親戚との話し合いは密にして行うべきであり、しこりが残らないように全員が納得できる結論を出して家族葬に漕ぎ着けるべきです。


その理由は家族葬は一つの形式として確立しつつあるものの、親戚の中には必ずしも理解を示す方ばかりではないためです。

従来の葬儀の形式に拘る者にとって家族のみで全てを済ませるというのは相反するものなので、なかなか理解を得るのが難しいものです。


しかも、説得し納得してもらえたとしても話し合いに参加せず、家族葬のみで済ませたという事後報告を受けた者にとっては大きな距離感を感じてしまうようになり、今まで意識しなかった関係性の溝をまざまざと見せつけられるように気持ちになってしまいます。

そのため、どういった経緯や気持ちがあり家族葬という形にするのかをはっきりと持つようにし、誰もが納得できるような説明が行えるようにしておきましょう。


一方、家族葬に呼ばれた側においても通常の葬儀とはしきたりが異なるので立ち振舞いに困惑してしまいやすいのですが、限定的な参列者の一人として呼ばれたという事を考慮すると一般的な葬儀における遠慮は失礼にあたります。

そうした点を考慮し、お食事などをお誘いを受けた際には遠慮する事なくしっかりと頂く事が立派なマナーとなります。



«   |   »