家族葬を選ぶ理由とは?相場から香典の対応までを解説
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家族葬を選ぶ理由とは?相場から香典の対応までを解説

2018年08月31日(金)12:30 PM

葬式電卓イメージ

近年、家族や近親者が亡くなった際、一般的な葬儀を営むのではなく家族葬という選択肢を選ぶ人が全国的に増加傾向にあります。

 

家族葬は一般敵な葬儀とは内容が異なり、相場も違います。なぜ家族葬が選ばれるのか?家族葬とはどのようなものか、相場や弔問客への対応について解説します。

 

家族葬を選ぶ理由とは?

 

家族葬を選ぶ理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

まず、やはり1番大きな理由としては葬儀にかかる費用が一般的な葬儀に比べて家族葬の方が安く抑えられるという点です。

 

一般的に、大規模な葬儀を行うとその分だけ費用も多くかかりますが、家族葬の場合はごく限られた人数で故人を送ることになるため、前者と比べて費用があまりかからないという特徴があります。

 

また、流れなどは一般のお葬式と変わりませんが、宗教やしきたりなど関係なく、故人や遺族の希望や思いを反映しやすいところも選ばれる理由です。弔問客が少ないことで、その対応や準備にかかる時間などもお別れの時間にあてることができます。

 

その他にも、高齢社会で亡くなった時には友人知人も少なくなっていて、あえて大々的な葬儀ではなく身内のみでゆっくり別れを偲ぶという選択をされる遺族も多くいます。

 

家族葬の一般的な相場について

 

葬儀にかかる費用は大きく分類すると3つに分けられます。寺院または亡くなった方が信仰していた宗教の宗教家にお支払いする費用、そしていわゆる飲食代一式、あとは、葬儀の司会進行や会場代などにかかる費用です。

 

一般的な葬儀の場合は、通夜振る舞いや精進落としなど参列者の方に振る舞う食事にかかる飲食代や会場代が高額になるケースが多く、さらに親交の多かった方や地元での人望が厚かった方の場合は、参列者が100人単位になることもあります。

 

これにより参列者の方からの香典については、家族葬に比べて多くはなりますが、会場が大きくなれば、会場代も上がり、全体的に費用が増します。手続き上の負担はもちろんのこと香典を頂いた方へお返しする香典返しなど遺族への経済的、精神的な負担がかかることがあります。

 

一般の葬儀では、これらを合わせると200万以上かかることがあります。家族葬であれば、約半分の100万以下で行え、会場にもよりますが、50万以下で行える葬儀会社も増えています。極力必要なもの以外はカットしコンパクトにしたいという目的で家族葬を選ぶ人が増えています。

 

家族葬の場合でも通夜振る舞いなどを行うことがありますが、参列する人数が少なければその規模は小さくなるため費用も掛かりません。あるいは、故人を偲ぶ会として家族や近しい人たちだけでゆっくり思い出話をできる食事会にすることもできます。

 

最近では、生前に保険などで事前に葬儀代の払い込みを済ませておく場合があります。亡くなった後、葬儀代で遺族に負担をかけないようにとの配慮として葬儀会社で事前にプランを組んだり、遺言として残す人も増えています。

 

家族葬では香典を辞退するのがマナー

 

家族葬は、あくまでも身内や非常に近しい親族のみで執り行うことを大原則としています。

そのため一般の参列者の方はお断りし、その上でお香典や弔電・供花などもお断りするのがマナーです。

 

家族葬を執り行う場合には、生前故人とお付き合いのあった方への連絡は、葬儀が終わってから報告することが多いですが、なぜ呼ばれなかったのか?などトラブルになることもあります。

 

そのため、本人が亡くなったこと、そして葬儀については、親族のみにて家族葬という形で滞りなく執り行うため、香典などは辞退している旨を記し、さらに生前の故人とのお付き合いに深く感謝することを書き添えた挨拶状を送ります。

 

その上で、どうしても香典を渡したいという方については、故人との生前のお付き合いのこともありますので、丁寧にお礼を申し上げて受けとっておき、後日香典返しという形でお返しをする必要があります。

 

まとめ

 

このように家族葬は費用の面、または亡くなった方の晩年の様子などを鑑みてご遺族のみにて執り行う形の葬儀です。

 

一般的な参列者の方は全てお断りの上、香典なども辞退するのがマナーなど、従来の葬儀とは異なる部分も多くあります。遺族や周囲の負担になることも避けられ、故人や意向を反映されます。

 

また、コンパクトに執り行えるため、準備や弔問客の対応などに手間をとられず家族水入らずで、静かに営むことができます。

 



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