喪中はどこまで?年賀状を控える範囲やマナーを紹介
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喪中はどこまで?年賀状を控える範囲やマナーを紹介

2019年05月29日(水)1:57 PM

喪中に年賀状を控えるしきたりは昔から続いていますが、その期間や範囲などは難しく、はっきりわからない部分も多いです。
わからないからと感覚で年賀状を出してしまうとマナー違反になることもあるので、喪中について知っておきましょう。

喪中の範囲はどこまでなの?何親等までの身内が対象?

昔は喪中の範囲についての考え方は一つとされていましたが、現在は以下の二つの範囲になっています。

・二親等以内の家族
・一親等と同居の二親等以内

二親等以内の家族は昔からの考え方であり、マナー本などには二親等以内の家族と書かれています。
ただし喪中はがきは「これがマナー」と確実に言えるものがなく、昔からの風習にならっているため、二親等以内と言われてきました。
最近では一親等と同居の二親等以内の範囲が一般的とも言われてきています。

同居の二親等以内の場合では、別々に暮らしている祖父母に不幸があっても喪中に含まれません。
叔父・叔母の考え方も少し変わってきます。

昔からの風習である喪中の範囲では、叔父や叔母は三親等になるため喪中の範囲外でした。
最近は叔父・叔母と同居している家庭もあるため、同居中に不幸があった場合は喪中と考えた方が良いでしょう。

喪中の範囲は地域・個人で考え方が変わる一面もあるため、マナーが確立されていない部分もあります。
しかし一般的なマナーとして、二つの喪中の範囲を覚えておきましょう。

喪中はがきは二親等まで?どこまでが二親等になるの?

二親等までと言われてもピンとこない時は、他人に恥ずかしくて聞きづらいもの。
以下に二親等までの続柄をまとめたので参考にしてください。

・夫婦は0親等
・自身の父母と配偶者の父母は一親等
・子供は何人目でも一親等
・自身の兄弟・姉妹と兄弟・姉妹の配偶者は二親等
・配偶者の兄弟・姉妹とその配偶者も二親等
・自分と配偶者の祖父母は二親等

一般的には二親等までが喪中とされていますが、念のために三親等も知っておきましょう。
三親等は自分の曾祖父母や叔父叔母があたり、叔父叔母の配偶者や甥・姪も三親等にあたります。
二親等までが喪中ということは、現在では一般的な考え方ですが、故人との縁が深い場合は、やはり親等に関わらず喪に服しても構いません。
一般的なマナーも大事とされていますが、故人との思い出や繋がりを大切にする気持ちをないがしろにしていいわけではありません。

喪中はがきはいつ出すの?どこまで書いていい?

喪中はがきは正解・マナーがはっきりとされておらず、宗教・宗派・地域などで異なります。
しかし、一般的な喪中はがきの書き方と出す時期は知っておきましょう。

一般的な喪中はがきの知識がないと、無宗派・無宗教の人や地域の伝統を気にしない方に出す時に、失礼にあたる可能性があります。
喪中はがきは普通のはがきや手紙とは違い、約束事があります。
通常の手紙と違って前文である頭語・結語を省略し、主文から始めるのが約束事です。
句読点を入れない・1文字下げを使わない・年賀欠礼以外のことは書かないのも、喪中はがきの特徴になります。

弔事に関するお知らせなので、美しいデザインや派手なデザインの物は避けるほうが無難です。
喪中はがきは年賀欠礼の挨拶なので、新年までにしっかり届けるようにしてください。
喪中はがきを受け取った方も年賀はがきを送らない風習が確率しているので、なるべく12月までに届くように出すのがマナーです。

喪中はがきはどこまでの間柄に出すの?

喪中はがきは年賀欠礼状のことなので、毎年年賀状のやり取りを行っている人に出します。
ただし、親戚と故人の友人で出すか出さないかを考えましょう。

喪中はがきは今年は年賀の挨拶はご遠慮しますという意味なので、毎年やり取りがある親族には出したほうが良いです。
故人のみ付き合いがあった友人の場合は、今後も付き合いがあるかどうかで変わります。
夫婦で仲良くしていた友人などなら、故人が亡くなっても付き合いが続くため、喪中はがきは出します。

自分がまったく知らない故人の友人であるなら、今後お付き合いが続く可能性がないので、喪中はがきは出さないのが一般的です。
故人が亡くなったことを知らない友人の場合は、喪中はがきではなく死亡通知を出すようにします。

故人との間柄や故人との付き合いを優先するのではなく、今後も付き合いがあるかどうかで、喪中はがきを出す相手を決めましょう。
故人の友人・親族のどちらの場合でも、年賀状のやり取りもなく親交がないなら、無理に出す必要はありません。
喪中はがきを死亡通知と勘違いして出してしまう人もいますが、全てを喪中はがきでまとめないように注意してください。

親族に不幸があった場合は、一般的に喪に服す必要があるのは二親等までとされていますが、必ず守らなければいないわけではありません。
遠方に住んでいて親交がない二親等・故人の意向に沿う場合は、必ずしも喪に服す必要はないと言われています。
一般的な認識・マナー以外にも大切なことがあるので、自分の気持ちも大切にしてください。



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