初七日の法要の意味とマナー
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初七日の法要の意味とマナー

2019年08月02日(金)12:08 PM

 

葬儀が終了すると、それで全てが終わりというわけではなく、その後すぐに初七日法要が執り行われます。

非常に重要な法要の1つですが、初七日の意味やマナーについてよく知らないという方も多いのではないでしょうか?
初七日の意味やマナーについて詳しく紹介していきます。

初七日にはどんな意味がある?

初七日とは、故人が亡くなってから7日目を指すのが一般的です。
なぜ7日目に法要を行うのかというと、仏教では人が亡くなった場合、すぐに極楽浄土に向かうのではなく、一定の準備期間が必要だとされているためです。

その準備期間というのが7日間で、初七日法要を行うことで故人が迷わずに極楽浄土へ向かえるよう、お祈りを捧げるといった意味合いがあります。
ただし浄土真宗に限って言えば、死後すぐに極楽浄土に向かうとされているため、厳密には初七日法要も不要ということになっています。

とはいえ、遺族が故人を偲ぶという意味で初七日法要を行うのが一般的で、仏教であれば宗派に関わらず初七日法要を行うことになると考えておけば良いでしょう。

遺族としても葬儀後初めての法要となりますので、非常に重要な意味を持ちますし、仏教の考え方からも重要な法要です。どんな意味があって初七日法要を行うのかを、正確に理解しておくことが大切です。

初七日の数え方について

先程も紹介したように、初七日は故人が亡くなってから7日目に行われる法要です。いつから7日なのか数え方がわかりにくいのですが、命日を1日目とするのが一般的です。つまり亡くなった日を1日目とし、7日目に当たる日が初七日法要を執り行う日となります。

注意したいのは、地域によっては数え方が違うという点です。
亡くなった日を1日目とするのではなく、亡くなった前日を1日目とする場合もあり、この場合だと命日から6日目が初七日の日となります。

どちらの数え方を採用するかは、地域によって変わってくるので、事前に親族の方や葬儀会社に確認しておくと良いでしょう。

また、最近では繰り上げ法要として、葬儀の日に初七日法要も一緒に済ませてしまうことも増えています。
つまり必ず7日目に初七日を行う必要はなく、葬儀の日に行ってもかまわないということです。

初七日の服装はどうすればいい?

初七日に参加する場合に、意外と迷ってしまうのが服装についてです。まず自分が喪主や遺族なのか、参列者なのかでも服装に違いが出てきます。

喪主、もしくは遺族の立場であれば、初七日では葬儀と同様に喪服を着用するのがマナーとされています。
参列者の立場であれば、初七日の時は簡易喪服でかまいません。

たとえば男性であれば黒いスーツにネクタイ、白いシャツといった服装です。
女性の場合もやはり黒など暗い色のスーツやワンピースが望ましいでしょう。

喪主や遺族の場合、男性はモーニングを着用するのが正しいとされていますが、実際には参列者と同じく黒のスーツとネクタイに白いシャツというスタイルが増えてきています。
モーニングを持っていないというケースも多いですから、無理に用意する必要はありません。

初七日で僧侶に渡すお布施の相場は?

初七日では僧侶を呼び、お経をあげてもらうことになります。その際に謝礼としてお布施を渡すことになるのですが、どのくらいの金額を渡せば良いのかは明確な決まりもなく、直接聞くわけにもいかず頭を悩ませる部分です。

どのくらいが相場になるのかを把握しておくと、金額で迷うことがなくなります。ちなみに僧侶に直接相場を聞くことも、マナー違反というわけではありません。そのため来られた僧侶の方に聞いてしまっても問題ないのですが、お気持ちで結構ですと具体的な金額を伝えられないこともありますので、やはり相場を把握しておくのがベストと言えます。

その相場ですが、およそ3万円から5万円程度です。
3万円が基準として、気持ちとしてもっと包みたいという時は5万円くらいを目安にするのが良いでしょう。

初七日の香典

初七日に参列する場合、香典を用意することになります。こちらもお布施と同様に、具体的な金額がわかりにくいものです。

香典では自分の立場、つまり故人との関係によって目安となる金額も変わってきます。
たとえば両親や兄弟などの非常に近い関係の場合、香典の相場はおよそ3万円くらいです。
職場の仲間だったり、友人といった場合は3千円から5千円くらいが目安で、立場によって金額も大きく変わるのがわかります。

自分の立場に応じて適切な額を香典としてお渡ししましょう。

まとめ

初七日法要に参列する場合、その意味やマナーを把握していないと失礼になってしまうことがあります。
服装からお布施や香典の相場をしっかりと覚えておくようにしましょう。

特に初七日の数え方や、法要を行うタイミングには地域ごとの違いや、ご遺族の意向が関わってきますので、正しい知識が求められます。

葬儀と同じ日、もしくは葬儀のすぐ後に執り行われることになりますので、葬儀の日程が決まったら葬儀の準備と合わせて初七日の準備もしておくと万全です。



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