家族葬の弔電とは?文例やマナー、もしもの時の辞退する方法を知っておこう
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家族葬の弔電とは?文例やマナー、もしもの時の辞退する方法を知っておこう

2018年06月14日(木)5:45 PM



近年、お葬式は故人の家族や近しい人のみで行う「家族葬」を選ぶ人が増えています。もし、知人が亡くなり、家族葬のため参加できない場合には、お悔みを伝える方法として弔電があります。

この弔電とはどういうものなのか、送る際に気を付けるべきマナーはあるのか、など弔電について説明します。また、家族葬を行う側が、弔電を辞退する場合にはどうすれば良いのかも合わせて見ていきます。

家族葬の弔電とは何を意味するの?

弔電とは、葬儀が行われる時に喪主宛てに、お悔やみの気持ちを伝える電報のことを言います。NTTや郵便局、インターネットで申し込むことができ、送り先は故人の自宅、もしくはの通夜や告別式が行われる葬儀会館やホールです。

家族葬は、家族のみやごく親しい内輪のみで行われるお葬式のため、呼ばれない場合には参加しないことがマナーとなります。家族葬に必ずこうしなければならないという明確なルールはありません。しかし、香典や供花は、辞退されることが多く、送ることで相手側の負担にもなるので基本的には送りません。

一方、弔電は特にお返しが必要になるわけではないので、家族が弔電を辞退して受け取らないという時でなければ、葬儀が行われる場所と時間を確認し、告別式に間に合うように手配することは全く問題ありません。

家族葬の際には、家族が弔電に対して、受け取るか受け取らないか、どのような考えなのかを理解しておくことが大切です。訃報を受けた時に、弔電についても明記されている場合があるので、しっかりと確認しておきましょう。

もし、訃報がなく、知人を通して逝去を知った場合には、弔電は送らないほうが良いでしょう。家族葬では、身内だけで葬儀をしたいという希望があり、あえて訃報を送らないこともあります。葬儀後に連絡が来るまで待ち、家族の意思を尊重するようにしましょう。

弔電を送る際には文例やマナーに気を付けよう!

家族葬で弔電を送る際に、気を付けておくマナーがあります。まず、弔電を受け付けているかを確認することです。家族葬では、香典や供花だけでなく弔電も辞退するという場合も多いので注意が必要です。

受け付けていることを確認ができれば、葬儀が行われる場所へ、時間に間に合うように申し込みをします。一般的に、弔電は告別式で読まれるものなので、必ず、お葬式の前日の夜までに会場へ届くように手配しておきます。

確認事項

訃報の連絡があれば、まず、お悔みの言葉を述べ、下記の内容を聞ける範囲で確認します。

・通夜、葬儀の日時・場所
・喪主(フルネーム)
・喪主と故人の続き柄・敬称
・宗教

これらの内容をもとに、弔電の申し込みをします。

宛名

基本的に、宛名には喪主名を記載します。例えば、知人の父親が亡くなり母親が喪主の場合、宛名には、母親の名前に「様方」をつけて送ります。

親しい仲で、個人宛に送りたい場合は、「(喪主名)様方・(故人名)様」のように、横に記載します。喪主名が不明の場合は、故人名の後ろに下記のように記載するのがいいでしょう。

「故(フルネーム)様 ご遺族様」
「故(フルネーム)様 遺族ご一同様」

葬儀場などでは、複数の式が行われることがあるため、混合しないよう、苗字だけでなくフルネームを記載するのが礼儀です。

文面

弔電を送る際の文章として、故人の人柄や生前お世話になった内容など、故人とのエピソードを盛り込んだ内容にすると良いでしょう。いくつか、例文を挙げてみます。

・最愛の友人の訃報を聞き、深い悲しみに襲われています。家族や友を愛し、何事にいつもひたむきだった彼。ご遺族皆様のご心中をお察し申しあげ、心からご冥福をお祈りいたします。

・突然の訃報に大変驚いております。故人の功績を偲び、心より哀悼の意を表します。

・故人のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。○○さんとは、30年来のお付き合いがあります。いつも相談に乗ってくれた優しい友人でした。残されたご家族の皆様のご心中お察します。遥かな地よりご冥福をお祈りいたします。

宗教によって、結び言葉や表現が異なりますので、可能であれば、宗派を確認するほうがいいでしょう。このほかにも、弔電サービスがある会社には、多くの例文が用意されているので、参考にしてみましょう。例文を基本に、自分なりに故人を偲ぶメッセージを作成します。

差出人

誰から来たのかが、後からもわかるように、差出人の名前は必ず記し、さらに、故人との間柄がわかるように記載しましょう。

・(地名)「フルネーム」
・(学校名・卒業年)「同窓生 フルネーム」

家族葬で供花はいつまでに送るべき?

供花とは、故人に捧げるお花のことで、葬儀が行われる会場などに飾られます。孫一同、親戚一同など、送った人の名前が書かれて、祭壇の両側に置かれることが多いです。

家族葬では香典と同じく、献花も辞退されるケースが多くなっています。献花や香典は、送られるとお返しをする必要があるので、家族の負担になってしまいます。

家族葬で、供花を辞退するという場合は、家族の思いを理解して、素直に従うようにしましょう。葬儀に参加したかったけど、行けないのでどうしてもという場合は、遺族に連絡して返礼不要の旨を伝えて送るようにします。

もし、供花を送る場合には、通夜式の3時間ぐらい前までに注文をすると安心です。一基につき10,000円~20,000円ほどの費用がかかります。祭壇の両側に対に置く場合は、その倍ほどになります。供花を送りたかったけど、通夜や告別式に間に合わないという時は、49日までの間であれば、自宅の祭壇用にお花を届けることで、遺族を慰める気持ちを伝えることができます。

贈る花の種類ですが、仏式・神式の場合は、菊・蘭・百合などの白い花にして、水引やリボンは白黒にするのがマナーですが、念のため葬儀会社に相談することをおすすめします。

キリスト教では、菊はあまり使用しませんので注意します。どのような花を選んで良いか分からない場合は、花を届けてくれる業者に聞けば詳しく相談にのってくれます。

もし弔電を辞退する場合は失礼にあたる?

家族葬では、弔電を辞退して受け取らない場合もよくありますが、弔電を辞退するのも、受け取るのも、故人や残された家族が決めることなので、失礼にはなりません。家族や親族だけで静かにお別れをしたいということが、家族葬の特徴でもあります。

ただし、弔電だけを受け取らないのは不自然になるので、もし辞退する場合には、香典や供花も辞退することが一般的となっています。また、家族は、今後のお付き合いもあるので、周囲に気を配り、辞退するときは、丁寧な連絡を心掛ける必要があります。

辞退を伝える方法として、今まではFAXを送ることが多くありましたが、近年ではメールで伝えることも増えています。メールはいつでもすぐに送ることができ、送る側も受け取る側も手間がかかりません。

文面には注意して、丁寧な言葉遣いにしましょう。そのほかにも、電話や口頭で弔電辞退を伝える方法もあります。どの方法でも、相手の気持ちを汲み、失礼にならないよう、弔電を送らなくていい意向をはっきりと伝えることが大切です。

まとめ

家族葬の弔電について紹介しました。家族葬では、一般的な葬儀と違い香典や供花、弔電も辞退する場合が多いので、送る前に確認する必要があります。

辞退の知らせがあった場合には、送りたいと思っても、故人と家族の意思を尊重して遠慮しておきましょう。後日、落ち着いた頃に改めて連絡をし、弔問するのがいいでしょう。

また、自分が辞退する立場であっても、相手に失礼にならないように、断りの意思をはっきりと伝えるようにしておくと安心です。



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