家族葬の挨拶状の例文をチェック!案内状との違いを明確に
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家族葬の挨拶状の例文をチェック!案内状との違いを明確に
2018年08月10日(金)3:02 PM
ご家族が旅立たれた際に、家族葬という形で故人を送り出す方が増えています。家族葬は一般的な葬儀と異なる点が多々ありますが、その中のひとつに挨拶状があります。
家族葬では挨拶状は必要でしょうか。また、一般的な葬儀の案内状とどのような違いがあるのか?というのも気になるところです。
ここでは家族葬の挨拶状の役割と使える例文を紹介します。
家族葬を営む際に挨拶状は必要?
家族葬における挨拶状というのは、一般的な葬儀の挨拶状とは異なり、家族葬を行った後に故人が旅立ったこと、そして葬儀は家族葬として身内のみで執り行ったこと、故人との生前のお付き合いに関して感謝を伝えるためのものです。
「家族葬のため外部への挨拶は必要ない」という方もいらっしゃいますが、故人を偲ぶためにも、お付き合いのあった方には挨拶状にて葬儀が滞りなく行われたことを報告すべきでしょう。
挨拶状の送付がないと、生前故人と親しくされていた方は亡くなったことすら知ることもできず、風の便りで、知ることになれば「どうして声をかけてくれなかったのか」と心を痛める方が出てくる場合もあります。
家族葬を選ぶ場合でも、訃報を知らせることは必要になりますので、葬儀終了後には必ず挨拶状を送付するようにしましょう。
挨拶状と案内状の違いとは?
葬儀を営む際に挨拶状とは別に案内状というものがありますが、これらの違いはどのような部分にあるのでしょうか。
挨拶状は、先ほどもご紹介した通り、生前故人がお付き合いのあった方々に亡くなったこと、そして葬儀を家族葬という形で既に執り行ったことを通知する手紙となります。
一方で、案内状は家族葬ではほぼ使用しません。
案内状は文字の通り、訃報とともに葬儀を行う前の案内をするためのものです。大きな葬儀や、いわゆる会社としての社葬などを行う際に、葬儀を執り行うので参列いただきたい旨を広く呼びかけるためや、葬儀の日程や会場場所などの通知が主な目的となります。
家族葬の場合は地域にもよりますが、故人が旅立ってから葬儀を執り行うまでに、1日から2日程度と時間的余裕がないケースがほとんどです。
そのため郵送では間に合わないことから案内状を使用しないのが主流です。とはいうものの、訃報は親類や、近しかった人には速やかに伝えなければなりません。
まずは、電話やメールでの連絡、あるいは最近では無料通話アプリやメッセージアプリなどでの連絡も有効です。
これらの連絡でも、いつ旅立ったのか、そして葬儀は家族葬で行うこと、時間や場所の連絡などポイントを押さえた内容で送り、取り急ぎの連絡になることをお詫びした上で丁寧に報告することを心がけましょう。
家族葬の挨拶状を送るときのマナーを知っておこう
家族葬の挨拶状を送る際には郵送の他に、近所の方には町内会や自治会などにお知らせをお願いするという方法があります。
このようにしてまずは近所の方、そして近しい方にお知らせを行い、その後お付き合いのあった方は住所録などを頼りに郵送にて通知しましょう。
その際、訃報が遅れ、事後報告になってしまったこと、そして家族葬を執り行ったため葬儀に参列していただけなかったことに対するお詫びをしっかりと述べます。その上で、生前お世話になったお礼を書き添えます。
挨拶状の例文&印刷方法
ここでは挨拶状の例文や印刷の方法についてご紹介いたします。
まず挨拶状ですが、家族葬の場合は下記のような文言を本文に記載します。
【病気による逝去の場合】
_______________________________________
父 ○○儀 かねてより病気療養中のところ去る ○月○日 満○○歳にて永眠いたしました
なお生前の本人の意思により 葬儀につきましては去る○月○日 家族のみにて滞りなく相済ませましたことを謹んでご報告申し上げます
ここに故人が生前に賜りましたご厚情に深謝申し上げます
平成○○年 ○○月 ○○日
(住所)
(喪主氏名)
親族一同
_______________________________________
などとします。
この時注意したいのは、挨拶状の場合は文面に句読点は使いません。さらに日付については西暦ではなく和暦で記載するのが一般的です。
なお、実際には全て縦書きで記載します。
【病気以外で逝去した場合】
_______________________________________
父 ○○○○儀 去る○月○日 ○○歳にて静かに永眠致しました
生前の故人の遺志により 葬儀は近親者のみにて滞りなく相済ませましたこと併せてご報告申し上げます お知らせが遅れましたことを心よりお詫び申し上げます
故人が生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げ 衷心より御礼申し上げます
(住所)
(喪主氏名)
親族一同
_______________________________________
上記以外にも挨拶状に適した様々な表現があり、これらの文面をベースに葬儀社などでもどのような文面にするか相談することもできますので、葬儀の際に合わせて相談しましょう。
また、こういった挨拶状の印刷については家庭のプリンターなどで行うことも十分に可能ですが、一般的には葬儀社の方で手配をしてもらう方が手間になりません。
葬儀社の提携する印刷業者などで印刷し、そのまま送付まで請け負ってもらえるケースもありますので、必ず葬儀終了までに担当者に確認しておきます。
まとめ
このように挨拶状と案内状は家族葬において違う性質を持つものであることがわかりました。
実際には、家族葬を営む際には案内状ではなく挨拶状を後日送ることが多いということがわかりました。印刷などについては自分でも行うことができますが、慌ただしい時期でもありますので、葬儀社などにお任せしてしまうというのもひとつの選択肢です。